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コールドボックス法は、特に鋳造部品の大規模量産ラインに最適な中子造型法であり、高い工程信頼性と生産性をその特徴としています。コールドボックス法最大の強みはその反応性の高さにあり、それが中子の造型サイクルを短縮を可能にしています。しかし、ASKケミカルズは、コールドボックス法の生産性をさらに高めつつ、人と環境にも優しい中子造型法へと改善することにも成功しました。
当社のコールドボックスシステムは、以下に挙げる数々のメリットをお客様に約束します。
この高生産性コールドボックスバインダーシステムは、経済性と環境性の両方に関する新基準となるものです。コールドボックス法の更なる開発を進める最大の目的は、付加価値を高めることにあります。可能な限りバインダー添加量を少なくすることもその目的の一つです。それにより、アミン系触媒使用量、臭気、排出物、金型の清浄度あるいはガス発生量など多くの要因に好影響を与えることができます。これらはすべて鋳物の品質、生産性、そして環境保護の各面でメリットとなり、コスト低減を確かなものとします。これこそが、正にASKケミカルズがご提供する新しい“High Efficient (高効率)”コールドボックスバインダーシステムです。
鋳造工程においては、溶剤使用量が少ないほど有害な排出物の量も少なくなります。ASKケミカルズは、好評のECOCURETMシリーズに新たなコールドボックスバインダーを加え、鋳造工程、とりわけアルミニウム合金鋳造において、排出物を大幅に削減することができるようになりました。
ECOCURETM SL(Solvent Less=無溶剤)は、コールドボックスバインダー・Part IIを、イソシアネートに特殊な添加剤を混ぜることにより、無溶剤化したものです。特別に開発されたPart Iとの組み合わせにより、ECOCURETM SLは排出物の発生を大幅に削減し、エネルギー消費量および材料費を削減し、また、その取り扱い性を改善します。
特性 ISO FAST Catalyst 705は、現在入手可能な最も速硬性のある第三級アミン触媒の一つで、作業場での臭気が少なく、一般的な触媒であるISOCURE Catalyst 700を上回る程、生産性を向上します。
生産性の比較 ISO FAST Catalyst 705は、DMEA (ジメチルエチルアミン) 系触媒と同様の硬化特性で一般的な触媒であるISOCURE Catalyst 700と同様あるいは少ない臭気を持ちます。 優れた硬化特性から、特に冬場の触媒ガス起因の造型不良も削減できますし、触媒ガスの気化しやすい春から夏場にかけても、さらに向上した気化特性からサイクルタイムの短縮や、使用量削減が期待されます。日本で初めてこの触媒にて化審法審査を通したASKならサポートも含めて安心です!
導入テストに関しては、コールド ボックスとの相性や現場作業の最適化を含めてASKケミカルズのスタッフが責任をもってサポートいたしますので是非ご相談下さい。
コールドボックス法は、主として自動車用鋳鉄、アルミニウム合金鋳物の分野で使用されています。
エンジン部品
ディスクブレーキ鋳物
ターボチャージャー鋳物
油圧部品
シリンダーヘッド鋳物
エンジンブロック鋳物
その名称からも分かるとおり、PUコールドボックス法は、二種類の化学成分のウレタン化反応に基づくものです。第一成分(Part I)としてフェノール・ホルムアルデヒド樹脂を、第二成分(Part II)としてイソシアネートを砂に混合し、型に充填後、塩基性触媒、具体的には第三級アミンを混練砂中に吹き込むことにより重縮合反応が起き、砂型を硬化させます。
ウレタン化反応は極めて速く、これがコールドボックス法を量産鋳物に最適な造型法にしています。鋳型強度が高く、高い工程信頼性のある高速で自動化された中子造型が可能です。コールドボックス中子は、造型後短時間で鋳込み可能となり、また高い熱間安定性を発揮するのでウォータージャケットやオイル通路中子でも寸法精度良く生産できることもその特徴です。コールドボックスバインダーはほぼ中性であるため、機械処理、または熱処理による再生砂を高比率で使用可能です。
コールドボックス法が広く使用されている最大の理由は、複雑な形状の中子を、高い寸法精度で生産性良く造型できることにあります。中子造型の工程全体を見ると、抜型直後に中子組み立てそして塗型工程へと進むことができ、つまり造型から鋳込みまでに要する時間のサイクルタイムの短い点が、他の造型法より際立っています。そして、鋳込み後の中子の砂落ちの良さや、砂再生法選択の幅が広く、再生砂を高い比率で使用可能であることは、コールドボックス法が中子造型法として如何に完成度が高いかわかります。
バインダー成分、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂およびイソシアネートを砂と混合し、中子型に充填後、触媒によって硬化させます。バインダー添加量は、中子の種類および使用砂の質によって変わりますが、通常、各バインダー成分をそれぞれ0.4%から1.2%の範囲で添加します。硬化反応によって形成される砂粒間のバインダーブリッジ(SEM画像)が、強固で安定した鋳型ができたことが確認できます。鋳込み後は、このバインダーブリッジが熱分解によって弱くなり、中子砂は機械的な振動を加える程度で簡単に除去することができます。
経済的で自動化された中子造型が可能であること、そして中子工程を“オンライン化”できる極めて高い可能性があります。中子は、造型後直ちに金型、または生型に挿入され、鋳込まれます。これにより、シェルモールド法の約2倍の生産性を実現しています。
国際的な競争の中で地位を確立するための最も重要な前提条件は、複雑な形状を持った鋳物を品質高く、かつ安価に生産することです。PUコールドボックスバインダーに対して最も重要な市場要件としては次のようなことがあげられます。