INOBAKEは、当社の新しい無機バインダー技術へのこだわりから生まれました。この新しい成形技術は、無機中子造型法INOTECの開発・普及で積んだ経験とノウハウに基づいて開発されました。通常の水ガラスのエステル硬化法と比較すると、INOBAKEは、砂の可使時間/抜型時間の比率が非常に良好なものとなっており、生産性が大きく向上しています。

この造型法が持つ他のフェノール樹脂、あるいはフルフリルアルコールをベースにしたバインダーには無い主な長所は、造型時の臭気が全く無いこと、および鋳造時の排出ガス発生量が極めて少ないという点にあります。造型時、フェノール類やホルムアルデヒドに、そして鋳造時に排出されるBTXに曝露されるという問題はもはや過去の問題となりました。

現在のところ、この造型法は未だ軽合金鋳造分野での使用に限定されていますが、廃砂を機械再生する能力は、実験的にも現場的にも実証されています。