ASKケミカルズの溶解材料部門は、新世代の接種剤の販売を開始致します。

新たな鋳型内接種剤は、寸法精度を改善することにより精密な接種を可能にします。

2021812日 ヒルデン: 高強度/高応力耐性を有する鋳物の生産においては、接種技術及び接種剤へ高い要求があります。この度発表する当社の新世代鋳型内接種剤は、高い寸法精度と優れた接種効果によって改良したソリューションを提供します。

GERMALLOY Cはグラファイトの球状化を改善し鋳物の機械的性質を最適化致します。OPTIGRAN Cを使用すると、ねずみ鋳鉄の黒鉛組織を均一で微細なA型で分布させることができます。

フェーディングを最小限に抑えるため、可能な限り製品に近いタイミングでの接種が理想的ですが、鋳型内接種はまさにこれを実現します。特に厚肉部品の製造では有効であることが知られており、鋳型内接種法では接種剤はセキバチや主型の鋳造方案内に直接設置されます。これによって空気に触れない状態で注湯している間に注湯時間を通してダイレクトに溶湯中に溶け込みます。鋳造により製造されたGERMALLOY CやOPTIGRAN Cのようなブロック状接種剤は、鋳型内接種に最適です。粉末の注湯流接種剤などでは、未溶解の粒子が鋳物内に入り込み、鋳物組織に悪影響を及ぼすことがあります。

量産品においては、通常の肉厚、例えば5-50mmは数秒から数分以内には凝固します。GERMALLOY CやOPTIGRAN Cによる安定した接種効果は、優れた鋳造品を得るためには重要です。機械加工された表面を持つこれら鋳型内接種剤は、溶湯に均一に溶け込みます。

高い寸法精度を実現する新生産プロセスにより、より厳しい外形寸法精度や重量精度を持つ鋳型内接種剤を提供できるようになりました。これにより例えばロボットによるハンドリングや鋳型内への自動セットも可能になりました。

鋳型内接種剤の寸法は、現状の接種剤設置場所に合せて従来通り使えるように選定できます。

標準より大型の鋳型内接種が必要な場合、一定の範囲内でカスタマイズが可能です。

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